1994年発売、騎士シリーズ3628 Hunting Party、同年発売の中世の人々系シリーズの中規模セット3部作の一つで『狩りに出かける人たち』のセット。MerryMen2種と比べるとコッチは少し裕福そうなデザインですが、『運ばれるイノシシ』や『鷹狩り』など象徴的なアイテムも多い名作(迷作?)セットです(モミの木が1本付属します)。※00年代半ば、探すのが本当に大変でしたが最終的にメキシコから出土したコンディションの良い開封品を米国の友人経由でゲット!そんな経緯も相まってコレも思い入れ深いセットです。まずは『鷹狩り』!
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恐らく貴族の娯楽化した鷹狩りをイメージしたデザイン、ちょっと裕福そうな衣装に身を包んだ貴族くんと、ピンクのフードが可愛いハヤブサのチームです。馬上からの鷹狩り、というのも貴族的なイメージですね。
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ハヤブサのご褒美になる餌が入っていると思しきお洒落なポシェットも良い感じ。こういう妙に細かい再現性も、ヒストリカルだった90年代騎士シリーズの魅力です。
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配色や上着の前後に掲げられた紋章が、本セットの中でも彼だけの『貴族らしさ』を際立たせています。オシャレさん。こちらは猟犬(ビーグル)を使うハンター氏、
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ビーグルに指示を出して操るラッパも付属!鷹狩り貴族ほどではありませんが、帽子の羽根飾りから『それなりに裕福』そうな雰囲気も漂っています。助手のチビッコは自分ちの子供っぽいですね、狩猟の勉強中かな? ビーグルはウサギ狩りにもよく使われていたそうで、 |
獲物役のウサギも付属しています。子供が『ウサギ狩りごっこ』で遊ぶ光景はちょっとイメージし辛いですが、この辺りの史実に沿ったセット構成、こだわりもスゴいのです90年代プレイモービル。 (00年代以降はファンタジー系のMAGICと融合してしまい、こういったリアル感はなくなってしまいました)そして、隻眼のベテラン狩人! |
服はボロボロだし、靴は履いてないし、棍棒だし(汗)、この熟練の狩人は貴族の使用人的なポジションなんでしょうね。鷹匠として、しっかり鷹の面倒も見ていそう。さらに、このセットの特異性を際立たせているのが、
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衝撃の『捕獲したイノシシ輸送セット』!!個々のパーツは後にごく一部のセットに流用されていますが、一式揃った状態で付属しているのは本セットと復刻アドオン6564 Alpine Outingのみ。
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8の字型になっている軟質素材パーツでイノシシをブラ下げます。コレも本当に『ヒストリカルだった90年代騎士シリーズ』の象徴的なアイテム、本気すぎる程の史実感が素敵デス。
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こんな『子供のミニチュア玩具』って(汗。ホントに素敵すぎています、90年代プレイモービル。というわけで、「娯楽としての狩猟」の是非はともかく、90年代の騎士シリーズの中でも異彩を放つ名作セット、3628 Hunting Partyでした!
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イノシシを手土産に、90年代騎士シリーズの宴会に参戦です!
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オマケ 2017年にアドオン6564として復刻版が登場、『ほぼ』完全な復刻になっていますが、2箇所異なる点があります。
〜Add-on 6564 Alpine Outingとの差異〜 |
まず隻眼の狩人の帽子。オリジナルはマットな仕上げになっていますが、復刻アドオン版はツヤがある(表面のマット加工が控えめ)上、色も微妙に異なっています。もう一箇所、コチラも判り易い差異ですが、
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付属している槍の仕様が異なります。向かって左が復刻版、成型色がかなり黒に近く、石突部分の形状も異なっています。パーツ番号が旧タイプと同じままになっているので、どのタイミングでアップデートされたのか確認が取れていませんが、いつの間にか少し変更されていたんですね、この槍。確認できている差異はこの2点のみ、どちらもそれほど重大な変更ではないので(狩人の帽子はオリジナルに軍配!!)、今から探すのであれば遥かに簡単&低予算で済む復刻版でも問題ないかと思います。
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